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#05 Hansa入学

まだ書いてなかったけど、僕のトロント滞在の最大の目的は語学力向上でも、異文化に触れてどーたらこーたらでもなんでもない。ただ単に「Toronto Blue Jaysの試合を生で見たい」という中学生の頃からの夢を実現させること、これだけ。とはいえ、この英語力はやばいっていうんで、語学学校で一ヶ月間軽く勉強することにしていた。まぁ、普通の人間の考えそうなことだよね。で、いよいよ登校初日。明るいホームステイライフは崩れかけてはいたが、Mrs.Gregoryはやさしく学校への行き方を教えてくれた。何よりも親切だったのは、「Eglinton駅でおりたら十字路だから気をつけて!でも、この角に銀行があるから、この道をまっすぐ行けば大丈夫」とわざわざ地図を書いてくれたこと。方向音痴の僕もこれなら安心さ!

さて、駅を降りて十字路に出てビックリ。4つの角の3つに銀行があるじゃないか。Toronto Dominion Bank、Royal Bank of Canada、CIBC、は、はめられた・・・。もしや、「この角だけには銀行がないから」の間違いではと自らの英語力をうたがったが、地図には”BANK”の文字が光っている。あのやろ〜。

こうなったら勘で行くしかない、といきたかったところだけど、僕は知る人ぞ知る方向音痴。じっくりとあたりを観察し、ついに日本人を発見。”こいつも語学学校の生徒っぽいな”と判断し、後をつける。我ながらナイス・ジャッジだ。後をついていくこと、10分未だ到着せず・・・。た、たしか、駅を降りて5分もかからないって言ってなかったっけ?と思いつつも僕の頭はすでにMrs.Gregoryを信用していない。信じられるのは自分だけさと前の少年の後をついていく。 と、その時、目の前に学校発見!やっと着いたーとホッと一息ついたときに僕の視界に入ってきたものは「〜college」おーいおい、ちゃうやんけー。やっちまった。「なぁなぁ、君、僕はHansa Language Centreに行きたいんだけど、どっちだい?」最初から、おとなしく少年に聞いておけば良かった。が「○▼※☆■」僕は少年の言葉がわからない。あー、君は日本人じゃなかったんだね・・・。

まぁ、登校初日からハプニングありだが早めに行く性格が功を奏してちゃんと時間前には到着。で、Hansaはといえば、夏休みを利用した語学研修にきた日本人がうじゃうじゃ。 その中の数人と自然と仲良くなり、放課後にお茶を飲みながらの情報交換と今後の企画検討にはいる。 で、やっぱりナイアガラの滝をみないことにはカナダを語れないだろうってことで週末の予定はバシッと入ったのであった。こうして、登校初日は浮かれ気分で幕をおろし・・・たかった。

ステイ先に帰るとMrs.Gregoryが怒っている。「Tatsuya、何時だと思ってるの!?今日はもう夕飯なしよ」「 あのー、まだ20時前なんだけど・・・。」「うちの門限は18時です。守れないならでてってちょうだい」な、なんてこったい。やっぱり明るいホームステイライフはなかったのである。

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